詩想(十一) 詩と文学5

高畑耕治

2014年05月08日 19:15

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学5」、私の率直な想いです。



なんで苦しみながら書くんだろう? 
産むのとおなじだ、産みたいから。
書きたいから、伝えたいから。
なにを?
こんな私であっても、
それでも世界は美しい。
それでも心は美しい。
それでもあなたを愛しています
と。



わたしじしんが深く感じることで、
わたしじしんが産むことに生きることで、
わたしじしんに言い聞かせながら確かめながら、
言葉にすることで。
それはうそじゃないんだと。
ほんとうなんだと。



いつまでもこころに響き続ける詩は。
男女の愛しあう交わりに似て。
感動のひろがりと多様性のある強さと、
美のどこまでも純なすがたの、
交わり。
感動と美の交わり。



交わり、
だから、詩の源は、
愛。
こころに響き続けるのは、それしかない。
その裏返しの、
絶望も、
愛。



ほんとうにこころうつ詩は、
愛してる愛してると懸命に言ってる。
愛せない、愛せない、でも、
愛したい、愛してる、って、
こころが聞こえてくる。




次回からは新田博衛著『詩学序説』をとおして詩を見つめます。


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 イメージング動画(詩・高畑耕治、絵・渡邉裕美、装丁・池乃大、企画制作イーフェニックス・池田智子)はこちらです。
絵と音楽と詩の響きあいをぜひご覧ください。
    こだまのこだま 動画


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