詩想(二一) 詩と文学14

高畑耕治

2014年07月09日 19:30

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学14」私の率直な想いです。

多くの詩をこれまで書き、書いていますが、明日のちいさなうた「満月」で、初めて感嘆符(!)を使いました。意識して避けてきたのは、詩は作品自体が、感動、感嘆だからいらないこと。稚拙さ、幼さ、大げささ、ユーモアの記号としてならおかしくないこと。だからこの記号アンパンマンの詩に捧げます。

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感嘆符による表現ついての言葉、誤解を生む、曖昧さがあるので、補足します。 わたしは、アンパンマン、大好きです。

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詩に想う。詩は白紙に生みだす言葉の創造なのだから、「このスタイル、このレベル、この最低水準を越えて初めて(現代)詩」という感性の鈍さほど、詩という芸術表現の自由を貶める馬鹿げた批評はないと、感じます。新しい表現、感動、さがしもとめず、権威と商売の打算の既成の枠にはめ込んでそれ芸術?

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参加している詩誌「たぶの木」発行者の詩人、田川紀久雄さんに、次号12号の原稿を送りました。五つの恋うたの組詩の、「星まつり、恋うた」にしました。 田川さんは、長さは自由でいいとおっしゃってくださるので、感謝です。この詩誌には、いいと言い切れる作品だけ載せています。これからも。

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梅雨の心象風景の詩の推敲を続けていて、だいぶ良くなったと思いました。が、少し時間をおいてから、みつめなおすと、悪くしてしまった、と感じることもあります。創作は模索そのものだと思います。

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新しい詩、ちいさなうた、どの作品も、これが最後の作品かもしれない、最後の作品でいいと思える姿で、生まれくれるよう、その想いで創っています。だから、どの作品も、私にとっては、新しい初産の産声であるのと同時に、辞世のうたです。

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正直に。ほんとに好きな文学者。ほんとに文学が好きで心うつ文学を創る人。ほんとに文学が好きでも心ふるわす作品までは創れなかったけど、生きざまが心うつ人。どちらか。

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セカオワ、サカナクションは寺山修司に似通う派手さと演出力がいいと思います。歌詞も。わたし個人の好みでは、スピッツや、星野源のシンプル爽やかな純情と、中島美嘉や、宇多田ヒカルのかすれる声の美しさが好きだけど。

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詩「梅雨、生きる」がやっと生まれてくれました。明日、この詩だけですが、ホームページに咲かせます。受胎と産みの苦しみを思い出し味わい疲れました。しばらくするとまた、忘れるのだろうけれど。やすんだら、やわらかな、ちいさなうたを、こころ素直に咲かせられたらと、願います。



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