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高畑耕治
高畑耕治

2018年03月24日

新しい中編詩「羽手紙」ホームページに公開しました。

ホームページ「愛のうたの絵ほん」に新しい詩の花が咲きました。
詩の作品名を、ホームページの公開作品にリンクしています。

詩 「羽手紙」 (中編詩)

「羽手紙」(中編・組詩)
・ひかりの花
・闇の花
・ゆきの羽

お読みくださるとうれしいです。


☆ 詩集です。

詩集 「銀河、ふりしきる」  高畑耕治
カバー・章扉絵・渡邉裕美
393作品収録 A5判400ページ 
発売イーフェニックス 税込540円
高畑耕治詩集「銀河、ふりしきる」 絵・渡邉裕美 

☆ 書店、図書館
書名 「銀河、ふりしきる」 
ISBN 978-4-908112-17-1
出版社イーフェニックス

☆ アマゾン
詩集・銀河、ふりしきる 


  
タグ :高畑耕治


  • Posted by 高畑耕治 at 10:57

    2018年03月10日

    ベートーヴェン交響曲とバロック音楽と能楽と

    ベートーヴェンの交響曲、5番運命、6番田園、7番のだめ、8番を繰返し聴いて交響曲、合奏は本当にいいと、そして第九の人の声、独唱も合唱も、高めあい創りあう時間の創造は本当に素晴らしいと、しみじみ感じます。

    7番の、のだめカンタビーレ、第三楽章の、第二主題の、バイオリンの通奏低音、清流のように静かに流れつづける音は、本当に美しいと知りました。
    (のだめカンタピーレはテレビで見ていませんでしたが、音楽が好きな若者は好きだと勝手に思っています。クラシックもロックもJもKもポップもストリートミュージシャンも。)

    バロックの、パッヘルベルのカノンも、バッハのG線上のアリアも、とても静かでシンプルそのものに感じられ、清浄な音の重なりあい交わり響きあいに、どんなにこころ汚れ疲れていても洗われるけれども、作品そのものは全体も細部も緻密な閃きと演奏者のこころと技術で織りなされ生まれている、そのことすら、本当に美しい芸術は忘れさせ感じさせない、素朴とさえ思わせる素晴しさがあります。

    第九、合唱、歓喜に寄す、のシラーの詩は、感激調、自己陶酔、集団陶酔で、時代がかりの理想主義主張っぽいけれども、わたしは人間の、美しいある一面の姿を浮き彫りにとらえていて、ミロのヴィーナスやミケランジェロのダビデ像のように、先入観を捨てむきあうとただ美しいとしかいえない感情につつまれ、わたしは好きです。

    交響曲のような壮大な構築音楽と並べたときに、この島国に生まれた芸の特徴、良さを思い、能の「葵の上」の、横笛と鼓とゆったりした節回しと仕種の、舞台を観てみました。退屈せず通して観ることができました。世阿弥は人物だと思います。能楽に文化を注視したことでは三島由紀夫に共感します。

    能楽を観て、女性がいないのは、男性が女性を演じているのは、面の象徴があっても、まだわたしには、姿、動きの曲線の柔らかさに欠けているのではと感じられてしまいます。歌舞伎も。時代的社会的な要因と理由付けがあると思うけれども。

    源氏物語などの平安王朝物語に描かれた、五節(ごせち)の(天女の)舞い、平安末期から鎌倉時代の静御前(しずかごぜん)のような白拍子(しらびょうし)の、女性の舞いは、美しかったのではないだろうかと、想い描きます。
    能楽が男芸なのは時代による生き方の制約だったのでしょうか。まだ勉強不足で入門者です。


      


  • Posted by 高畑耕治 at 08:18エッセイ

    2018年03月03日

    散らし書きの花、羽ばたく憧れの美 「伏見天皇宸翰(しんかん)源氏物語抜書」

    源氏物語への深い共感に生まれた(返し書きの技巧も)美しい「散らし書き」です。

    日本語の、縦書きの、かなの書の文字、散らし書きには、流れゆく流されゆくもののささやかなささやき、愛(かな)しみの美があります。

    散らし書きは紙に余白をふんだんに残した、とても贅沢な書き方です。
    が、美の感性、感覚に純になってみつめると、早春のユキヤナギ、秋の萩が、小さな星のような花と葉をしなやかにそよ風にゆらめかせるような、自然な姿の文字は美しく、手紙に咲いている花のようです。

    返し書き」は、中世当時の女性の手紙での、散らし書きの技巧で、(現在一般的な書き方のように紙の右端から左端へ一行ずつ縦書きするのではなく)、紙の、中央、左下、右下、右上、中央上、左上のような順にくるりと左回りに回転させるように、散らして書いています。

    この画像の箇所では、伏見天皇が源氏物語のの世界に入り込み、登場人物の柏木になりきって、物語女三宮に充てた告白の恋文を書いています。
    「京極派和歌の研究」(岩佐美代子、笠間書院)で知りました。

    重要文化財「伏見天皇宸翰(しんかん)源氏物語抜書」資料番号H-134 画像全46
    国立歴史民族博物館 歴博画像データベースで公開

    伏見天皇宸翰源氏物語抜書 資料番号H-134 画像24

    巻物の全体を包むように白い鳥たちが描かれていて、巻物をひらくと開かれてゆく源氏物語の世界の空へと、
    羽ばたいてゆくようです。

    「伏見天皇宸翰(しんかん)源氏物語抜書」資料番号H-134伏見天皇宸翰源氏物語抜書 資料番号H-134 画像41 
      


  • Posted by 高畑耕治 at 09:36エッセイ