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高畑耕治
高畑耕治

2012年04月18日

文化を詩を育むということ(二)。詩人・宮城松隆

 詩と文化を育くまれた詩人を想う、2回目です。
 沖縄の詩人・宮城松隆さんがお亡くなりになりました。
 私のホームページで宮城さんの詩を三作品「沖縄戦と看守S」「避難」「グルクンの目」紹介させて頂いていますので、お読み頂けたら嬉しく思います。
 沖縄戦の最中に生まれ、その時のひとびとと生死を、詩を通して伝える努力をされた方です。

 そのご姿勢は、詩に対する態度にも貫かれていました。
 前回ご紹介した村田正夫さん主催の潮流詩歌に参加されていらした時代に、私の詩集『愛のうたの絵ほん』の本格的な批評を書いて発表してくださいました。私が同詩誌の会員ではないことと、私の詩風を村田さんはあまり認めてくださっていなかったこともあり、掲載に際してお二人の間で議論が厳しく生じたと後に伺いました。それでも無名の若者の詩集をとりあげ批評を掲載してくださったお二人に、今も感謝しています。

 宮城さんは、自分の後ろで詩を書く世代とのバトンの受け渡しを意識し活動されていました。
沖縄の若い詩人の発表の場を個人詩誌『キジムナー通信』などで創り、詩人たちを送り出されてきました。そのご活動を私は心から敬愛しています。

 近年のご自身のご作品は、資質的に生来お持ちの存在することへの問いと、闘病の痛々しさが滲んでいました。お亡くなりになりとても悲しく思います。

 良い作品を書き続けること、それが詩人であることですが、そのうえで私も宮城さんや村田さんの生きざまに学んで、懸命に書いている詩人たち、特に若い世代の詩を感じとり、こだまを響き返し、ともに詩と文化をすこしでも豊かにしていく努力をしたいと考えています。

☆ お知らせ ☆
『詩集 こころうた こころ絵ほん』は2012年>3月11日イーフェニックスから発売されました。A5判並製192頁、定価2100円(消費税込)です。

 イメージング動画(詩・高畑耕治、絵・渡邉裕美、装丁・池乃大、企画制作イーフェニックス・池田智子)はこちらです。絵と音楽と詩のコラボをぜひご覧ください。

    こだまのこだま 動画
  
 ☆ 多摩のこちらの本屋さんは店頭に咲かせてくださっています。
 リブロ吉祥寺店、紀伊国屋書店吉祥寺東急店、オリオン書房ノルテ店、オリオン書房ルミネ店、丸善多摩センター店、くまざわ書店桜ケ丘店、有隣堂新百合ヶ丘エルミロード店など。
 ☆ 全国の書店でご注文頂けます。
    発売案内『こころうた こころ絵ほん』
☆ キズナバコでのネット注文がこちらからできます。
    詩集 こころうた こころ絵ほん
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    詩集 こころうた こころ絵ほん


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    Posted by 高畑耕治 at 21:01 │