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高畑耕治
高畑耕治

2014年06月06日

詩想(十二) 詩と文学6

 私の折々の想いをツイッターにしたためた言葉から、似通う色合いのものを、詩想としてまとめています。

 今回は「詩と文学6」、私の率直な想いです。



公開する作品のたぶん最後の、推敲をしました。ひらめきと感動を作品のなによりの源にしつつ、より良くするための執念ともいえるこだわりは、文学も絵画も音楽も、アニメにも漫画にもポップスにもロックにも演劇にも、通じあうものだと、わたしは思います。創り伝えたい、願い、情熱、喜びです。



詩集への感想に詩人の伊藤公成さんが葉書をくださり嬉しく思いました。一読者としての、率直過ぎる、ある意味きつい、正直な感想のお手紙をしましたが、こだまをくださり、詩心ある詩を愛される詩人だと感じました、なんとか手紙を返しても殆どこだまは戻りませんから。詩界は病んでると思うなかで。



古典を感じとり直すエッセイを書く準備の気持ちで、『日本古典文学全集 歌論集』(小学館)の付録の歌論用語を読んでいます。たとえば、心、詞(ことば)、など、どのようにとらえられてきたか、俊成、定家、歌人、歌集による用いられかたなど、とても興味深く、受け継がれてきた豊かさを感じます。



記紀歌謡、万葉集、古今集、新古今集、伊勢物語、源氏物語の日本語を、時間を忘れて、ゆっくり、こころに響かせ、沁みこませたい。日々追われて、できずにいる、わたしの夢です。



いまの私の創作活動を音楽にたとえて省みると。
ツイッターでの言葉は、ライブ。
ホームページ、詩誌、詩集での公開は、レコーディング。
どちらも、大切。
ブログ、エッセイは心の宇宙をひろげようとする、公開セッションです。
どれも、大切。



「ちいさなお話」を完成させようともがき始めました。捨てようかと迷ったけれど、完成させます。村上春樹(好きだけど)、百田直樹(大嫌いだけど)、ふたりに絶対負けない作品。
もっと、志高く、星の王子さま、アンデルセン、仰ぎ見て、ふたりに近づける作品を。



補足。長い事物描写、細部の物の写実にこだわる、言葉は私には向かないので、無理だし、書きません。関心が薄いので、ドストエフスキーになりたかったけど、なれそうもありません。わたしは授けられた、こころのてのひらに、ひとのこころのこえの、かぼそさとうつくしさ、すくうことに、てっします。



長大な、ダンテ、ドストエフスキーに負けない作品をと、いつもいまも思いつつ。長い作品は私には向かない。でも、伝えずにはいられないものを伝える私にできる限りの表現を探す情熱と執念は負けない。越える努力すると。



5月4日公開のちいさな歌は、春の昼、陽光のうたです。5月6日公開の作品は、季節とわない、夕暮れから夜のうたです。昼と夜、光と闇、生と死、感じ歌うのが詩ですから。ひびきがとどく言葉があると、嬉しいです。わたしは、うぐいすに負けないよう、なくばかりです。



追記。負けないようにとは思っても人間の声よりうぐいすの声、はるかに心に響きます。人間の男の声はあしもとにも及ばない。女性の心こもる声は、うぐいすと空へ飛べる、と感じるのはわたしの個人的な感覚、偏見で、すみません。今日は懸命なうぐいすの声を耳から心に吸いこめたことが幸せでした。






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    Posted by 高畑耕治 at 19:15 │