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高畑耕治
高畑耕治

2018年02月03日

ベートーヴェンのピアノソナタ、弦楽四重奏

二十歳まえからクラシックはピアノばかり聴いてきましたが、ヴァイオリンの音色と響きの美しさを今になって感じとれるようになりました。
ヴァイオリンの協奏曲でメンデルスゾーンは比類ない曲のように思えます。ャイコフスキーも。

ベートーヴェンも「悲愴」や「月光」や小曲がいまも好きですが、ヴァイオリン協奏曲、ロマンスもとても美しく、好きになりました。

室内楽は扉を開けずにきてしまいましたが、ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲の15番は、教会音楽に近しい心の奥底に谺する音楽を感じて、とても好きになりました。年齢が彼の晩年に近づいたこともあるように思います。良い作品を生み出したいと心から思います。弦楽四重奏をもっと聴きたいと願いつつ。

ベートーヴェンは57年くらいの生涯で、とても多作だったことをしりました。意外でしたが歌曲、声楽曲などあらゆるジャンルで。
生活のための曲もあるにしても、創らずにいられなかったのだろうと思います。
創作に生きたいと願う一人として励まされました。気に入ってもらえる曲は聴き手さまざまでよくて。

ベートーヴェンの後期のピアノソナタ5作品を繰り返し聴いています。
はじめは長く複雑でちかづきがたくも思えていたけれど、繰り返し聴くうちになんだか心になじみしっくりしてきて、じっと見ているうちに光がみえてくる夜空の天の川のように、かがやきが感じとれてきて、好きになりました。
エリーゼのためにや初期ピアノソナタの悲愴や月光の、優しくシンプルな美しい旋律が生まれたこころが、生きることの苦渋、濁流にまみれながらも、枯れずに流れてきたからこそ響きだした音楽だと、最後の数曲のピアノソナタも聞こえだしてきました。



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    Posted by 高畑耕治 at 23:48 │エッセイ